~点数表と改定内容の読み解き方~
診療報酬改定の情報を見ても、「何が変わったのか分からない」と感じる方は多いはず。
今回は、点数表の基本と改定内容の読み方をわかりやすく解説します。
点数表とは?
点数表とは、医療行為ごとの点数が記載された一覧表です。
「しろぼん」や「診療点数早見表(医科)」と呼ばれます。
主に以下の区分に分かれています。
- 初・再診料
- 入院料
- 検査
- 画像診断
- 投薬
- 処置・手術 など
1点=10円として計算されます。
改定でよくある変更ポイント
改定時に注目すべきポイントは以下です。
■ 点数の増減(収益に直結)
再診料が数点下がる、検査の点数が見直される、といった変更です。
一見わずかな差でも、件数が多い項目ほど年間で大きな減収になります。
■ 算定要件の変更(条件の厳格化など)
必要な記録が増える、実施条件が細かくなる、といった変更です。
「今まで通りの運用では算定できなくなる」ケースが発生します。
■ 新設・廃止された加算
既存の加算が廃止される、別の加算に統合されるといった変更です。
単に「点数が下がった」と捉えるのではなく、
運用でカバーできる部分がないか考えることが重要です。
■ 包括化(まとめて評価される)
個別に算定できていた項目が「包括化」されることがあります。
同じ診療行為でも、患者さんの状態により
- 包括(まとめて評価)
- 出来高(個別に算定)
で取扱いが異なる場合があります。
👉 特に「算定要件」は見落としやすく、実務で重要です。
新人が押さえるべきチェック方法
診療報酬改定は情報量が多いため、「全部理解しよう」とすると混乱しがちです。
新人のうちは、次のステップで整理するのがおすすめです。
■ ① 自院に関係する項目に絞る
まず大切なのは、「全部読まないこと」です。
診療報酬改定には、
- 大病院向けの内容
- 在宅医療中心の内容
- 専門科特有の項目
などが含まれており、自院に関係ないものも多くあります。
そのため、最初は以下に絞りましょう。
- 自院の診療科(例:内科、整形外科など)
- 自分が担当している業務(外来・入院など)
- よく算定している項目(初診料、再診料、検査など)
👉 「日常的に触れるものだけを見る」ことが理解の近道です。
■ ② 旧点数と新点数を比較する
次に、「何が変わったか」を見つけることが重要です。
チェックするポイント:
- 点数が上がったか/下がったか
- 算定回数や制限が変わったか
- 新しい条件が追加されたか
おすすめの方法:
- 改定資料にマーカーを引く
- 旧点数と並べてメモする
- 「変更あり/なし」で仕分けする
👉 特に点数の増減は収入に直結するため、優先的に確認しましょう。
■ ③ 算定条件を具体的に確認する
最も重要なステップです。
点数が同じでも、「算定できる条件」が変わっていることがよくあります。
ここを見落とすと、実務でミスが発生します。
チェックポイント:
- 何をすれば算定できるのか(行為・内容)
- 誰が実施するのか(医師・看護師など)
- 記録は必要か(カルテ記載・様式など)
- 算定できる頻度や回数
👉 可能であれば、
「実際の業務でどう動けば算定できるか」までイメージすることが理想です。
■ ④(+α)現場に落とし込む視点を持つ
さらに一歩進んで、次のように考えられると実務力が上がります。
- この加算は今の運用で取れているか?
- 何を変えれば算定できるようになるか?
- 誰に確認・依頼すればよいか?
👉 「知る」だけでなく「使える状態にする」ことが重要です。
ミニまとめ
新人のうちは次の流れを意識しましょう。
- 関係あるところだけ見る
- 何が変わったかを探す
- 条件を具体的に理解する
- 実務でどう動くか考える
この流れを繰り返すことで、診療報酬改定にも徐々に慣れていきます。
まとめ
点数表は一見難しく見えますが、
「どこが変わったか」に注目することで理解しやすくなります。
次回は、改定を実務にどう活かすか、現場での対応ポイントを解説します。




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